右手のポッケ

右のポッケにふたつあるものは
乾いた言葉 と 乾涸びた思い出
雨の降る日には外に飛び出して
びしょ濡れになるまで歌をうたうのさ

誰かの目を避けるように
そっと右手を押し込んだ

右のほっぺたにふたつ貼り付いた
つき慣れた嘘 と くだらないプライド
雨の降る夜は外に飛び出して
びしょ濡れになって洗い流すのさ

長く伸びた黒い髪で
隠すように俯く
俯く影の中

右のポッケに手を突っ込んで
びしょ濡れになって
歌をうたうのさ
歌をうたうのさ
歌をうたうのさ

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