寝床に入る。
怒涛の1週間をなんとかやり過ごした。
思えば約1週間前に原因不明の腹痛によりお腹を下し、夜中じゅう苦しんだ後、なんとか微熱を伴う症状は治まったが食事が喉を通らず、しかし根性で乗り切った後、どうしてもこなさなくてはならなくなった案件が重なり、トリプルワークにより朝7時過ぎに家をでて帰るのが夜中のてっぺんをなんとか回らないくらいの時間、バタバタと寝る準備をして気を失うようにして就寝、また次の日も同様。そんな生活を数日間やり過ごし、本日無事必要な発送物を見送り、事なきを得た。
しかし自分の予想に反して思ったよりもうまいことできたことに驚きを隠せない。なんだ、こんな風に日々を過ごせたらさぞたくさんの事ができるであろうに。今頃スーパースターになっているであろうに。私はやはり馬車馬のように働くほうが向いているのかもしれない。きっと怠けていてもゴロゴロしているだけでつまらないだろうから。ゴロゴロすることに忙しくなって結局ゆったりできない。きっと。ゴロゴロ。(仕事は難しいことしてるわけじゃないのに、なんなら脳みそ停止してる時間が多いのに馬車馬て。)
まずは一息ついたことにより、身の回りの崩壊しているものの購入のため靴探しにでかけたが、いいのが見つからず、飲み口の部分がちょうど欠けてしまったコーヒーカップの代わりを購入しようといつもの雑貨屋さんに行った。そっくりなフォルムのものがあったのでそれに決めた。しましま感が前のやつのほうが気に入っているが、きっと使っているうちに新しいのにも愛着がわくと思う。そして愛着がわいた頃にまた欠けるんだきっと。きっと。きっと欠っと。ほかにもグラタン皿やら放射状の模様の入ったほんのり和風の小鉢などをカゴに並べ、閉店間近でおしゃれな店員さんにカゴを渡し、さてお会計をとカバンを開ける。財布がない。.....店員さんの前でしばし固まったあと、給料袋が入っていることを思い出し、とにかく支払いを済まそうとゴソゴソカバンを漁り封筒からピンピンの一万円札を差し出した。閉店時間になっていたので店員さんが2人がかりで丁寧に包んでくれている間、さっき行ったトイレのことやその前に小腹を満たすために行ったマクドナルドのことなどで頭がいっぱい。しかしこういうときにすぐプチパニックになる自分の性質なので、いや、生まれ変わるんだ、と謎の気合を入れ、何食わぬ顔でありがとう、と紙袋を受け取ると、定員さんが「お財布亡くされたようでしたらインフォメーションにいっていただければ」と優しく教えてくださった。まずは先ほどのトイレをのぞくも姿はない。さっき教えてもらった1階のインフォメーションに行ったが閉店時間を少し過ぎていたので誰もいないしすでに明かりが消えて暗くなっていた。いつもならここでスマホの充電がない、となりそうだが今日はマクドナルドで充電したおかげで十分。携帯でイオンのホームページから連絡先がないか探す。充電は十分だが月末の速度制限でなかなかでてこない。唯一つながりそうなスーパーコーナーの連絡先に電話するもやはり担当ではないようなので警備室の電話番号を教えてくれた。無事つながるもどうやら届いていない様子。コートも着ないまま外に出て、いや落ち着けとベンチに荷物を降ろしコートのボタンもしっかり止め、背筋を伸ばし歩きながらマクドナルドの電話番号をスマホで探す。。走馬灯のように免許再発行やら保険証再発行やらこれから帰るための自転車の鍵やとめている駐輪場の一時利用券やらが次々と思い起こされる。なんとか見つかって繋がった。「はい、お預かりしております」あー! 助かった、ほんとによかったと胸をなでおろすとともに今度は外側は物理的に、内側はレシートやらでぐちゃぐちゃでとにかく汚い財布を見られているであろうということやらが頭をめぐり、受け取りの際には出来うる限り最もスマートな表情と声でお礼を言い、受け取った。
自転車での帰り道は小雨がほんの少し降っていてきつくなるなよ、と祈りながら夜風に吹かれて赤信号を避けながらいつもと違う道を通るも暗くて見えにくかった歩道の段差でバウンド、危うく購入した食器がカゴから投げ出されて粉々になるところだった。
何もかもがギリギリでうまくいった、一歩まちがったら全てが崩壊する危うい1日であった。こんな日はおとなしく家で英気を養うに限る。明日は音楽にたっぷり時間を使いたい。
今まで使っていたカップと新しいカップ。
おやすみなさい。
